全国的に台風21号の被害が甚大のようで、テレビのスイッチを入れると、風で屋根が飛んでいく様子や、水浸しになった関西国際空港の様子が頻繁に映し出されます。
ただ、ニュースの優先順位はいつも、視聴者の多い都会の方が高いようです。
余程ひどい状況に陥らない限り、田舎の惨状がニュースになることはありません。
近くにインパクトのあるニュースソースがあれば、それを取材したほうが安上がりですからね。
母が突然やってきて
今日、お昼ご飯が済んでゆっくりしていると、母が突然やってきました。
何でも、近くで農業をしているおばの家の農機具小屋が、台風の影響で壊れたので、2人で後片付けの手伝いに行こうとのことでした。
おばたちは、午前中も後片付けをしていて、現在はお昼ごはんの最中とのこと。
午後 2時から後片付けを再開するそうなので、そこに 2人で合流することになりました。
現場に着いてみると
いざ現場に着いてみると、おばの家の農機具小屋はほぼ全壊していました。
小屋の中身がむき出しになっているところもありました。
周辺の田んぼには、その農機具小屋のものと見られる木片やトタンが、散らかっています。
また垂木ごと飛んでいるトタン屋根もありました。
台風の威力の凄まじさを思い知らされました。
まずはトタン屋根を解体
さてまず、従兄弟(いとこ)から頼まれた仕事は、垂木ごと他人の土地まで飛んでいった、トタン屋根の現地での解体です。
垂木が付いたままのトタン屋根は重すぎて、重機でもなければ運べません。
しかも暴風で飛ばされたため、トタン波板がひん曲がっていて、扱いづらいのです。
ということで、玄能(げんのう)と L字型の釘抜きを借りて、トタン板を固定している釘を抜き始めました。
スクリュー釘は抜きにくい!
ところがその釘が、異常なほどに抜きにくいのです!!
実はその釘はスクリュー釘といい、振動などによって勝手に抜けてしまうストレート釘を、抜けにくく改良したものなのでした。
普通に釘抜きを使っても、ちょっとやそっとの力では中々抜けてきません。
ということで、中学の理科で勉強したテコの原理の出番です。
支点、力点、作用点を意識して、釘抜きの長い方の先端(力点)を何度も叩きました。
玄能で思いっきり何度も叩いていたので、いまキーボードを叩く手がだるいです。
分解した廃材を搬出
さて、分解されたトタン屋根の廃材は、ボクの母とおばの手によって、他人の土地から運び出されました。
普段からよく連れ立って遊びに行く姉妹なので、手際がいいです。
なお、もう一つの飛んでいったトタン屋根には、細いストレート釘が使われていました。
簡単に分解できたので、ちゃっちゃと廃材をまとめてしまいました。
まだまだ、片付けなければならないことは、たくさん残っています。
しかし夕方になりましたので、今日のところはここで終わりました。
ちょっと壊れたところから被害が拡大!
実は前回の台風のとき、農機具小屋の屋根が少しだけ、めくれて壊れてしまったそうです。「被害が少なくて良かったね」と話していたら、台風21号のせいで被害が拡大してしまいました。
めくれて壊れていたところから風が吹き込んで、農機具小屋の内側からトタン屋根を均等な力で押し上げたようです。
トタン屋根が垂木ごと飛んでいるのは、もしかしてパスカルの原理なのでしょうかね。
あとがき
台風が連続して同じ場所に来るような場合、前の台風で壊れた場所があると、次の台風でその壊れたところから風が吹き込み、被害が拡大することがあるようです。
トタン屋根のような軽いものを、屋根の上に取り付けてあるような場合は、なおさらです。被害が少なくてよかったと安心していないで、早めの修理が大事なようです。
今日、身にしみて感じました。
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