せっかくの土曜日(2019.07.27)だというのに台風がやってきて、一日中雨を降らしていたので、どこにも出掛けられませんでした。
ということで、次の日曜日はどこか遠くへ行きたくなって、久しぶりに北陸自動車道に乗り、あてもなく福井県まで来てしまいました。
鯖江インターチェンジで北陸自動車道を降りたら、「うるしの里」の案内標識が見えます。
ちょっと行ってみることにしました。
うるしの里へ
鯖江インターチェンジの出入り口から東西に伸びる道路は、「うるしの里通り」とよばれているようです。
自動車で走っていると、いくつかうるし塗りの器の直売所のような建物を見付けました。
しかし今回は、うるし塗りの器を買いに来たわけではありません。
何となく走っていると、「うるしの里会館」と書かれた赤と黒の案内板を見掛けたので、入ってみることにしました。
うるしの里会館

うるしの里会館
うるしの里会館には、かなり広い駐車場があります。
奥はバス専用になっているので、一般車に乗っているボクは手前の入り口から入りました。

鯖江市越前漆器伝統産業会館
最初は目の前に建っている、鯖江市越前漆器伝統産業会館に入ることにします。
玄関ホールに入ると、正面の柱に写真撮影禁止のマークがありました。
玄関ホールの正面に展示されていたミニチュアの山車(だし)を見たあとは、ミュージアムショップを見に行きました。

ミュージアムショップ
ミュージアムショップは、玄関ホールの左右両側にあります。
フロアのほとんどは、うるし塗りの商品で埋め尽くされていました。
お箸や食器、お盆などの昔ながらの物だけでなく、折りたたみ式の手鏡やスマホケースなどの新しい物もあるようです。
本格的なうるし塗りなので、値段はやっぱり高めです。
しかし正しく扱いさえすれば長持ちして、安物を買うより、きっとお値打ちなのでしょう。
うるし塗りに関する展示
フロアの壁際には、うるし塗りに関する展示がされています。
うるし塗りの作業工程
左側にはうるし塗りの作業工程が、手順にしたがって説明してありました。
工程ごとに作業の様子を、素朴な人形を使って表しているので、想像しやすくなっています。
よくみると人形の性別やヘアスタイルが違います。
もしかすると、実際にその工程を担当している人が、モデルになっているのかも知れません。
うるし道具類の紹介
そのとなりはうるしの木から、どのような道具を使って、どのように樹液を採取するかなどが、説明されていました。
実際に塗れるうるしにするには、いろいろと手間が掛かるようです。
うるし塗りの新技術
奥の廊下には、うるし塗りの技術を使って作られた洋食器や玩具などが紹介されていました。
古くからある技術を受け継ぐことだけでなく、時代に合わせていくことも大事なようです。
漆黒の茶室と和室の格天井
裏手の通路へ歩いていくと、茶室「漆黒庵(しっこくあん)」がありました。
程よく黒色で統一されており、シックな印象を受けます。
誰も使っていなければ、漆黒の茶室の中に入って、その雰囲気を味わえるようです。
その隣は和室になっており、天井を見上げると格子状になっていました。
そのような造りを格天井(ごうてんじょう)といいます。
格子の中には、地元の職人たちの手による蒔絵パネルが、はめ込まれているそうです。
つぎは隣の山車会館を見に行きます。

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