滋賀県の琵琶湖(びわこ)の北部は、通称「奥琵琶湖」と呼ばれています。
奥琵琶湖の北側は山が多く、半島が2本突き出ているので、東西を行き来するのは大変だったことでしょう。
グーグルストリートビューで、奥琵琶湖パークウェイを眺めていたときのこと。
道路脇でたまたま「近江湖の辺の道」と記された案内板を見つけました。
ということで、葛籠尾崎(つづらおざき)の山田山に登ってきました。
南北に伸びる尾根筋だけは遊歩道が整備されていましたが、あとは踏み跡とアプリを頼りに歩いています。

奥出浜園地の駐車場へ
まずは、葛籠尾崎の付け根にある奥出浜園地の駐車場へ向かいました。
国道303号線の丁字路「大浦口」から南へ入って、「丸子船」で有名な大浦集落を通り抜けます。
琵琶湖沿岸に出たら、曲がりくねった道を進んでいきました。
程なく湖側に、木立に囲まれた奥出浜園地とその駐車場が現れます。


奥出浜園地と道路のあいだには、早くも近江湖の辺の道の案内板がありました。
ただ案内板に示された通り菅浦を回っていくと、遠回りになるので避けたいところです。
田んぼを通り抜けて山中へ


ということで田んぼを通り抜けて、山に登ってしまうことにしました。
獣害防止柵のゲートを通り抜けたあとは、まっすぐな道路を山へ向かって歩いて行きます。


山際にたどり着いたら、今度は獣害防止柵の小さな扉を通り抜けました。
山に比べて田んぼの面積が小さいので、田んぼのまわりを柵でぐるりと囲んでいるようです。

山の中に入ると、あたり一帯が横に長い石垣で段だんになっていましたよ。
むかしは便利な移動手段がなかったので、農家の方は田んぼの近くで生活していたのでしょうね。
踏み跡をたどって近江湖の辺の道へ


さて獣害防止策の扉からは、谷あいを登るのを避けて、尾根を登っていくことにしました。
ふもとの近くは、林業の方たちのよってきれいに枝打ちされた、スギの植林地帯が広がっています。


途中で踏み跡を見つけてからは、ひたすら踏み跡どおりに登っていきました。
ただ倒木が横たわっていることもあるので、その点は注意が必要です。


最終的に踏み跡がなくなって、ためしに斜面を斜めに登っていくと、何とか尾根筋にたどり着けました。
丸太階段が敷かれているので、どうやら遊歩道のようです。
奥琵琶湖パークウェイに合流


ということで今回は、遊歩道を北へ歩いてみることにしました。
進路を塞(ふさ)ぐ倒木は伐採されており、紛らわしい場所は杭で進路が示されています。


遊歩道の途中には、近江湖の辺の道の立て札も設置されていました。
クマの出没するおそれがあるので、鈴や笛、ラジオを鳴らすよう注意書きされています。


急な丸太階段を下っていくと、奥琵琶湖パークウェイに合流しました。
つづらお崎展望台を訪れた自動車やオートバイが、ときどき帰っていきます。
道路標識の「葛籠尾崎」の「籠」の字が「龍」になっていました。
つぎは山田山を登っていきます。
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