以前、滋賀県長浜市西浅井町(ながはまし にしあざいちょう)の県道286号線を、南から北へ走っているとき、道端に「山門水源の森(P)」の案内板を見掛けました。
駐車場には数台の自動車が停まっており、そこから森の奥へと道が続いているのが見えます。後日改めて訪れると、湿原の風景を眺められるハイキングコースでした。


山門水源の森のコース案内
(12)南部湿原展望台から登山道を登り始め、ヒノキの森を抜けて小窓展望所から景色を眺めた後は、大岩の転がってる道を登ってきました。
ブナの森とササ原再生試験地
- ブナの森
- 葛籠尾崎方面
- つづら折りの道
徐々に広葉樹が増えてきたと思っていたら、とうとうほぼブナの木ばかりになりました。
ブナの木は寒いところを好むそうなので、高いところに生えているようです。
- ドングリ
- クリ
ちなみにブナ科の木には他に、ナラの木やカシの木、シイの木、クリの木などがあります。
それらの木の実はドングリと呼ばれていますが、種類によって形は様々なようです。
- ササ原再生試験地 Bゾーン
さらに登っていくと、青い防獣ネットが張られている一帯に着きました。
かつてシカによって食べ荒らされてしまった、ササを試験的に再生しているそうです。
ササをさらなる獣害から守るため、防獣ネットは頂上の方まで続いていました。
中窓展望所と守護岩

中窓展望所、奥に行市山、手前に日計山
もうすこしで頂上というところまでくると、中窓展望所がありました。
立っていた場所が悪かったのでしょうが、見える景色がかなり狭くなってしまいました。
立ち位置が良くて見晴らしが良ければ、はるか遠く伊吹山まで見えるそうです。
- 守護岩(左)
- 守護岩(中央)
- 守護岩(右)
さて頂上までやってくると、しめ縄が張られた守護岩がありました。
小さめの花崗岩ですが、「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」の守り神なのだそうです。
毎年元日には参拝して、森での安全を祈願し、しめ縄を新しく張り替えるそうです。
守護岩の奥から下山

守護岩の奥(北)へ
守護岩のある頂上は広々としているので、何かめぼしいものは無いか、ちょっと散策していると、奥の方に「順路」と書かれた案内板を見付けました。
ただ歩いた跡が地面にはっきりと付いていないので、何だかちょっと不安です。
- ピンク色のテープが目印
- 道がよく判りません
- 案内板(奥)駐車場
それでも下りていくと、ピンク色のテープがあちこちの木に巻かれていました。
ピンク色の目印をたどっていくと、ようやく案内板のある道まで来られました。
大窓展望所とジョーズ岩

大窓展望所
大窓展望所からは、広い範囲に渡って、遠くの方まで山々を眺められます。
ただ同じような高さの山が続いているので、どれがどの山なのか見分けるのは難しいです。
天気に恵まれれば、伊吹山や琵琶湖、鈴鹿山系までもが見えるそうです。

ジョーズ岩(谷側から)
大窓展望所からすこし下りてくると、ジョーズ岩とよばれる岩がありました。
ジョーズ岩は谷側から見ると、サメが水面から頭を出しているように見える岩です。
名前の元になったのは、「ジョーズ」という 1975年に公開されたアメリカ映画でしょう。
巨大人喰いザメと人間との戦いをテーマにした恐怖映画で、続編も作られました。
若い人には判らないのかも知れません。
さらにブナの森コースを歩きます。

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