以前、滋賀県長浜市西浅井町(ながはまし にしあざいちょう)の県道286号線を、南から北へ走っているとき、道端に「山門水源の森(P)」の案内板を見掛けました。
駐車場には数台の自動車が停まっており、そこから森の奥へと道が続いているのが見えます。後日改めて訪れると、湿原の風景を眺められるハイキングコースでした。


山門水源の森のコース案内
(8)ブナの森を抜けて中窓展望所から景色を眺め(6)守護岩を訪れた後は、下山を初めて大窓展望所から山やまを眺め、ジョーズ岩を谷側から楽しみました。
広葉樹の森と北分岐
- 木の力で割られた岩
- ブナ科の木の森
- 木の股の階段
この山は至るところに花崗岩が転がっているようです。
ジョーズ岩からしばらく下ってくると、いくつかに分割された花崗岩も見付けました。
もともとは 1塊(かたまり)だったのに、木の力によって離されてしまったようです。
なお「ブナの森コース」の北側にも、たくさんのブナ科の木が生えています。
かなり密集して生えているので、ちょっと薄気味悪くもありました。

北分岐(奥)駐車場(右)四季の森
登山道を下ってくると、四季の森への分かれ道である北分岐に着きました。
今回は「ブナの森コース」を歩いているので、ふもとの駐車場を目指します。
アカガシの森のロープの意味
- 杭とロープで誘導
- アカガシが目立ち始め
- 異様な姿の森へ
アカガシの森に入ると、登山道の一方だけに杭が打ってあり、ロープが張ってありました。
ロープの向こう側は急斜面や断崖絶壁(だんがいぜっぺき)ではなく、比較的なだらかな斜面なので危険ということはありません。
実はロープで囲んだ中のものを保護するため、立ち入りを制限しているようです。
このあと歩いていった先の解説板で、やっとそのことが判りました。
異様な萌芽更新の森

萌芽更新したブナの木
さてアカガシの森を歩いていると、至るところに異様な姿の木を見掛けるようになりました。
不思議なことに、木の根本あたりから何本もの幹が一様に上へ伸びています。
アカガシなどの広葉樹は伐採したとしても、切り株から新たな芽がいくつも出てきます。
このようなことを萌芽更新(ほうがこうしん)というそうです。
アカガシの森の木は、かつて木炭の原材料として何度も何度も伐採されました。
現在は木炭の需要が減ったので、木がそのまま放置され、育ち放題になっています。
ユキバタツバキの群生地を迂回して

椿坂
せっかく山を下ってきたと思ったら、再び上り坂になってしまいました。
地図を見ると、登らずに済むコース取りも出来そうですが、大きく遠回りしています。
実はその坂道は「椿坂」と名付けられています。
希少種であるユキバタツバキの群生地を迂回しているのですが、すぐ近くから観察できるように、キワキワのところを通っていました。
ただユキバタツバキの花の咲く時期は 3月上旬から 5月上旬です。
時期が合っていないので、花は観察できませんでした。
さらにブナの森コースを歩きます。

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