久しぶりに TBSテレビの「がっちりマンデー!!」を見ていたら、また大手にも負けない一芸に秀でた会社の特集をしていました。
そんな会社の中に、山本電気という福島県須賀川市(すかがわし)の家電メーカーがありました。
山本電気のスープメーカーは、ボタン一つで簡単においしいポタージュスープが作れるのだとか。

正直なところ、今までそのような名前の会社は、聞いたことがありません。
すこし調べてみると、精米機やフードプロセッサー、ブレンダーなどの調理家電を作っているようです。
スープメーカーとは
調理家電を使ってよく料理をされる方なら、スープメーカーをご存知なのかも知れません。
ただボクはあまり料理をしないので、スープメーカーという言葉を今回、初めて聞きました。
スープとは本来、「鍋でコトコト煮込んで作るものだ」と思い込んでいたからです。
スープメーカーとは、食材を入れてボタンを押すだけで、スープが出来上がる機械のこと。
工夫次第では、いろいろな料理に応用できるそうです。

山本電気のスープメーカー「クックマスター旬彩」は、希望小売価格が 4万円程度します。
他社の製品と比べてかなり高額なのですが、年間 7000台を売り上げたそうです。
なめらかなポタージュスープ
その理由は簡単で、スープの舌触りが良いからです。
一般的なスープメーカーの場合、粒とうもろこしを入れると、出来上がったスープに皮が残ってしまいます。
しかし山本電気の「スープマスター旬彩」なら、なめらかなポタージュスープが完成するのです。
スープをこし器で漉(こ)したりして、残った皮を取り除く必要がないそうです。
トウモロコシ タマネギ ジャガイモ
入れられた食材は、ヒーターで温められながら、形を留めないほどにカッターで刻まれてしまいます。
しっかりと食材を刻むので、変な舌触りがないのです。
なおカボチャなどの固い食材でも、問題なく切り刻めるそうです。
高性能モーターを採用
特筆すべきは、そのモーターの性能です。
一般的なスープメーカーのモーターは、4000回転/分ぐらいです。
一方で「スープマスター旬彩」のモーターは、最大6000回転/分にもなります。

つまり高速で回転するカッターによって、中の食材は細かく刻まれてしまうのです。
ちなみに山本電気では、スープメーカーの他にフードプロセッサーも製造・販売しています。
モーターが強力なので、たとえ氷でも粉々にしてしまうそうです。
モーターだけでは食べていけない
山本電気はそもそも老舗のモーターメーカーです。
他社からの要望に合わせて、これまでモーターを開発・製造・提供してきました。
電動ミシン サイクロン掃除機
かつては電動ミシンのモーターで、世界シェア 7割を誇(ほこ)っていたそうです。
現在は、あの有名なダイソン製掃除機のモーターも作っています。
しかし他社の下請けをしているだけでは、買い叩かれて利益が出ません。
自社のモーターの技術を活かせる家電を作って、消費者に販売することにしたそうです。
あとがき
技術に裏打ちされた商品は、うまく宣伝すれば、高くてもよく売れるようになります。
人気のあるテレビ番組の中で紹介されたので、きっと多くの人が、商品のすごさを知ったはずです。
ただ問題は、自分でスープを作って飲みたいと考える人が、世の中に何人いるのかです。
スープを提供するような飲食店なら、高額な商品でも採算が合うのかも知れません。

ちなみにボクはスープにこだわりが無いので、市販の粉末スープでも十分に満足しています。
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