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【滋賀】長浜市の余呉湖を一周するついでに賤ヶ岳 その3 (菊石姫と羽衣伝説篇)

名所史跡めぐり
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昔、滋賀県の余呉湖(よごこ)を訪れたとき、湖の周りをぐるっと一周歩いたことがあります。

散歩の途中で、賤ヶ岳(しずがたけ)の山頂まで往復し、ふたたび湖畔を歩いています。

菊石姫と蛇の目玉石の悲しい伝説

さて、あじさい園を過ぎると、道路は一気に狭くなってしまいます。
道のすぐ近くまで山肌が迫り、曲がりくねっているため、道の見通しが悪くなっています。

御幣を持つ神主

そんな場所に、御幣(ごへい)を立てて祀られているのが、蛇の目玉石です。

【物語のあらすじ】

都からの落人の娘である菊石姫は、親に捨てられますが、見かねた乳母に育てられます。
あるとき村が日照りに襲われたので、竜の姿になって余呉湖に入り、雨を降らせました。

青龍

余呉湖に入る前、今まで育ててくれたお礼として、乳母に竜の片方の目玉をあげました。
その竜の目玉には、霊験あらたかな神通力があり、舐めるだけで病気が治ります。

それを知ったお上の命により、乳母がもう一つの竜の目玉ももらいに行くというお話です。

そのとき菊石姫が投げて寄こした竜の目玉が、石に当たって痕(あと)が残りました。
その石が蛇の目玉石です。

はじめて余呉湖を訪れたところ

さて、余呉湖の北西部の集落の中を通り抜けて、余呉湖の北部まで来ました。
このあたりは、はじめて余呉湖を訪れたときに来た場所で、広い駐車場もあります。

晴れていれば、とても見晴らしが良くて清々しいので、お昼時に来て傍らの食事処で過ごすのもいいかも知れません。

ワカサギ

また余呉湖では、冬になるとワカサギが釣れます。
この場所から釣り用の桟橋が出ていますので、多くの釣り客が訪れます。

子どもの頃ワカサギを釣りに

ワカサギ釣り

昔、ボクがまだ中学生ぐらいのころ、父に連れられて一度だけ、余呉湖までワカサギを釣りに来たことがあります。

生前の父は基本的には、夏場にアユの友釣りしかしませんでしたが、冬場に何か釣りができないかと思い、一時期ワカサギ釣りをやっていた時期があったのです。

桟橋

冬の余呉湖の桟橋の上で、ほとんど移動もせずに釣りをすることになるため、寒くて結局、数年で止めてしまいました。

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日本最古の羽衣伝説

さて、少し東に行ったところには、天女の衣掛柳(ころもかけやなぎ)があります。

羽衣伝説の中でも、余呉湖の伝説が一番古いそうで、「近江国風土記(おうみのくに ふどき)」に書き残されているそうです。

【物語のあらすじ】

天女

八人の天女が白鳥となって天から舞い降り、柳の木に羽衣を掛けて水浴びをしていました。
イカトミが白犬に命じて、末の天女の羽衣を隠したので、天女は天に帰れなくなります。

末の天女は身寄りがないので、イカトミの妻となり、二男二女を生んだという話です。
その子孫がこの伊香(いか)地方を開拓した祖になったそうです。

羽衣伝説とは

羽衣伝説は日本全国にあり、その土地々々でアレンジされて、代々伝えられています。
有名なのは、静岡県の三保の松原の話ですが、羽衣を掛けるのは松の木になっています。

その共通点は、次のようなことです。

  • 天女は、羽衣がないと空を飛べない
  • 天女は天から舞い降りて、羽衣を木に掛け、水浴びをする
  • それを見ていた人間が、羽衣を隠す
  • 天女は天に帰れなくなる
ハクチョウ

毎年冬になると飛来する、ハクチョウの姿を見て作られた話だと、考えられています。
そうだとすると、昔の人の想像力の豊かさは、素晴らしいですね。

あとがき

湖

余呉湖の周りを歩くと、普段と違った景色を見られるので、楽しく散歩できました。

また余呉湖の周辺では、2つの不思議な伝説が残る場所も、見付けられました。
どこでもそうですが、興味を持って丹念に見て回ると、面白いことを知れます。

今度は、余呉湖の北東のあたりから、大岩山の中を通って、賤ヶ岳まで登ってみたいです。
もちろん、熊よけ鈴を付けて。

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