石田三成(いしだ みつなり)の出生地である、滋賀県長浜市石田町(ながはまし いしだちょう)のすぐ近くには、南北に長く連なる横山があります。
その山頂には横山城址があって、ハイキングコースが整備されているようなので、くるっとひと回りしてきました。

まずは横山の石田町側にある駐車場に自動車を停めて、日吉神社まで歩き、本殿に参拝したあとで横山に登り始めました。
あずま屋のある広場
思った通り、日吉神社登山口から始まる「横山ハイキング道」は、傾斜が比較的緩やかなので、楽に登っていけます。
たまに丸太の階段もありますが、頻度もすくないので、大したことはありません。
楽しく登っていると、あずま屋のある広場に着きました。

梅雨の時期ということもあって、日の当たる広場は丈の高い雑草が生い茂っています。

道が判りにくくなっていましたが、「横山ピクニック道」と書かれた案内板のお蔭で、無事に正しい方向へ進めました。
ピクニックは野外での食事が中心、ハイキングは山野を歩くことが中心です。
展望台はどこですか?

あずま屋のある広場から横山ハイキング道を歩いてくると、案内板に「展望台」の文字を見付けました。
もしかすると、展望台への道を見落としたのかも知れないと思ったので、ふたたびあずま屋の広場まで引き返すことに。

しかしあたりを見回しても、展望台への道は見付かりません。
他には「展望台」への案内が無いので、現在はすでに廃止になっているのかも知れません。
横山城址は分かれ道を右へ

さて気分を取り直して横山ハイキング道を歩きだすと、今度は分かれ道に出くわしました。
横山城址へは、湿った枯れ葉が積もっている右の道を行くようです。

このときには気付かなかったのですが、「横山城跡」と記された案内板の下に、小さな四角柱の町石(ちょういし)が置いてあります。
そこには「城跡まで十町」とあるので、切りの良いここから町石が始まっているようです。
町石はモチベーションを維持するのに役立つので、ありがたいです。
町石とは、目的地までの残りの距離を示した石のこと。1町=約109メートル。
「町」は省略して「丁」とも書きます。
休憩用のベンチとテーブル
さて町石を数えながら、緩やかな坂道を登っていきます。
すると坂道の端に、金属製のベンチが備え付けてありました。

ただベンチの座面を水平にするため、高い方の脚が埋めてあり、腰掛けにくくなっています。
ベンチを設置する場合は、地面を水平にしてくれた方が有り難いです。

さらに登ると山道の脇の平らな場所に、ベンチとテーブルが設置してありました。
ここならピクニックが出来そうですが、木製の天板はどれも風雨に晒されてボロボロでした。
横山城の土塁跡
緩やかな山道といっても、やっぱり山登りには変わりないので、次第に疲れてきました。
それでも頑張って登っていくと、山頂までは残り 3丁ほどになったようです。
このあたりからは、段々と横山城址を構成する曲輪(くるわ)のような場所も見受けられます。

そう思いながら歩いていたら、正式に土塁の跡だと認められている場所が現れました。
山頂にはまだ到達していませんが、横山城址の中に入れたようで、楽しくなってきました。
さらに横山の頂上を目指します。
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