石田三成(いしだ みつなり)の出生地である、滋賀県長浜市石田町(ながはまし いしだちょう)のすぐ近くには、南北に長く連なる横山があります。
その山頂には横山城址があって、ハイキングコースが整備されているようなので、くるっとひと回りしてきました。

横山の頂上(北城)で周囲の景色を堪能したあとは、南の方角へ伸びる山道を歩いて、鐘つき堂がある曲輪(南城)に行き、「山頂平和の鐘」を鳴らしました。
横山で、西国三十三所観音巡拝

さて鐘つき堂がある曲輪から、南に階段を下りてくると、すぐ分岐点がありました。
案内板が谷側を向いているので、案内板の後方に鐘つき堂があります。
案内板のすぐ横に観音石仏があるので、このあたりから右奥へ進むと、西国三十三所観音巡拝ができるようです。

大和国長谷寺の徳道上人が定められた西国三十三所観音巡礼は、時間と費用が掛かります。
西国三十三所の観音霊場に対応した観音石仏を配置することで、この山だけで巡礼を済ませられるようにしてあります。
ふもとの観音寺への下山道
西国三十三所観音巡拝を歩いてみたい気もしますが、ふもとにある観音寺まで下りてしまいそうなので、先を急ぐことにします。
途中には土橋が造られて、ほとんど用をなさなくなった横山城址の堀切もありました。

歩いていると、ふもとの観音寺への下山道が始まる分岐点に差し掛かりました。
観音寺では、冥界の裁判官を務めるという十三仏を巡拝できるようです。

しかし下山してしまうと、ふたたび横山の尾根まで登ってくるのが大変そうです。
以前、観音寺には訪れたことがあるので、下りるのを止めました。
あずま屋のある広場

観音寺への下山道がある分岐点からほど近くには、見晴らしの良さそうな広場がありました。
広場は日当たりが良いので、地面を雑草が覆(おお)っています。
テーブルとベンチが設置してある場所まで行って、西側を眺めてみると、はるか遠くに長浜の市街地と琵琶湖が見えました。
特に大きな山や建物などはなく、琵琶湖の向こうの比良山系まで見通せます。

ちなみに広場に建っているあずま屋の扉は、鍵が掛かっているので開きません。
中がどうなっているのか判りませんが、その周りは雨宿りには使えそうです。
尾根に沿って観音坂峠へ

ふたたび南へ歩き始めると、またもや分岐点に差し掛かりました。
今度は観音寺の山門の脇にある、大きな蓮池のあたりに下りられるようです。
坂下登山口へ下りたいので、奥のヤブの方へ進んでいきました。
横山を下っていくに従って、日当たりの悪い地面は湿った枯れ葉が覆うようになり、そのせいか、湿度も高くなってきたようです。
ジメジメした山道を下りていくと、石田三成が生まれた石田町と観音寺がある朝日集落とをつなぐ観音坂峠に着きました。
さらに観音坂を坂下登山口へ下山します。
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