今から10年以上前の話ですが、母と近くに住んでいた妹と三人で春に、九州の大人気の温泉に遊びに行ってきました。
由布院温泉で一泊し、くじゅう花公園の芝桜と大観峰からの雄大な景色を堪能してきました。
つぎは、阿蘇山(あそさん)の近くの草千里(くさせんり)に向かいます。
カルデラの中を通って草千里へ
大観峰から草千里へは、まず大観峰の尾根筋を通る国道212号線をうねうねと走って、田んぼが広がるふもとのカルデラ地帯まで下りていきます。

そのまま国道212号線に乗っかって走り、国道57号線(豊後街道)に入ったら、少し西に進んで、今度は県道111号線(阿蘇パノラマライン)に入りました。
まずは、もうすでに上り坂になり始めている市街地を抜け、しばらくは森の中を走ります。
しかし、すぐに草や低木しか生えていないような、荒涼とした景色に変わってしまいました。
米塚という火山
県道111号線(阿蘇パノラマライン)は、見晴らしはいいのですが、あたり一面生えているのは草ばかりです。
そんな道路を走っていると、まるでラーメンどんぶりを伏せたような、美しい形の山が見えてきました。

その山の名前は米塚といい、あたかも人工的に作られた丘のようですが、歴とした火山です。
その証拠に頂上付近には、火口の痕跡が残っていて、ぽっこりと凹んでいます。
あまりにも整ったきれいな姿なので、しばらく目を奪われてしまいました。
現在(2018.10.23)は、熊本地震の影響で、米塚の山体に亀裂が入り、歪(いびつ)になってます。
草千里から遠く阿蘇山を望む
さて、再び森の中を通り抜けると、草千里(くさせんり)と呼ばれる場所に着きました。
草千里ヶ浜の形を見ると、昔の火口がカルデラになったように見えますね。
草千里展望所の駐車場に車を停め、あたりを見回しましたが、まだ春なので、荒涼とした大地が向こうの山のふもとまで広がるばかりでした。

遠くの方を見ると、そこには阿蘇山の火口があり、噴煙がもくもくと上がっていました。
ただ、火山は穏やかそうに見えても、急に何が起きるか判りません。
一段落したら、すぐに出発することにしました。
ちなみに、このまま阿蘇パノラマラインを走っていって、阿蘇山ロープウェーに乗れば火口を覗きにいくことがでるようです。
現在(2018.10.23)は、熊本地震の影響で、阿蘇ロープウェーは長期運休中。
阿蘇山火口へは、代行バス「阿蘇山ループシャトル」が運行中です。
山越え谷越え、人気の黒川温泉郷へ
その日は朝から、いろんなところを観光したので、もう宿に向かうことにしました。
その晩の宿は、人気の温泉地である黒川温泉の中にあります。
まずは県道111号線(阿蘇パノラマライン)を戻って、阿蘇山のふもとに下ります。
つぎは、国道57号線(豊後街道)を経由して、県道11号線(やまなみハイウェイ)を走ります。

カルデラ地帯を通って、今度は阿蘇山の北外輪山を登って、さらに北上します。
くじゅう連山の手前で西に左折すると、ようやく黒川温泉へと続く国道442号線にたどり着きました。
次回は、黒川温泉に行きます。
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