福井県南条郡南越前町(なんじょうぐん みなみえちぜんちょう)には、三ヶ所山があります。
北側ふもとに湯尾三十三ヶ所観音堂があるので、西国三十三所観音が祀(まつ)られているのでしょう。
ということで今回は、三ヶ所山に登ってきました。
ついでに愛宕山(あたごさん)の燧ヶ城跡(ひうちがじょう あと)にも、久しぶりに登っています。

三ヶ所山頂上から、北側へ下ったあとは、ふたたび湯尾峠まで登ってきました。
新羅神社から愛宕山へ


さて JR今庄駅の駐車場へ自動車で移動したあとは、新羅神社(しんら じんじゃ)まで歩いてきました。
社殿はもともと愛宕山頂上にあったそうですが、紆余曲折の末に現在の地へ遷されたそうです。

ご神体は新羅大明神の木像で、大和国から海を渡って新羅国の守護神となった神さまだそうです。
智証大師が唐国で仏法を修め、高麗国を経て船で帰国する途中、嵐を鎮めてくださったのだとか。


ということで、久しぶりに燧ヶ城跡のある愛宕山に登ってみることにしました。
登り口には、「愛宕山登山道入口」と刻まれた立派な石標があります。


カタクリ群生地らしき斜面を登っていると、しばらくして観音堂からの登山道と合流しました。
カタクリの花の見ごろである 4月中旬~下旬になると、多くの人が見に訪れるようです。

燧ヶ城跡ふたたび


燧ヶ城跡まで残り 200メートルになると、早くも燧ヶ城跡の遺構群が現れ始めました。
石垣や堀切に架けられた土橋、枡形虎口などを見ながら、緩やかな坂道を歩いていきます。


ゴツゴツした岩場に造られた石段を登っていくと、燧ヶ城本丸跡にたどり着きました。
長い曲輪の中ほどには、「燧ヶ城址」と刻まれた石碑があります。


ベンチの置かれた展望台からは、旧北陸道今庄宿のまち並みと JR北陸本線今庄駅周辺が一望できました。
折角なのでベンチに座って、オニギリを食べならが休憩します。
稲荷神社経由で下山


さて燧ヶ城跡からは来た道を戻って、分岐点から稲荷神社へ下っていきました。
途中には倒木のトンネルもあったりするので、踏み跡を確かめながら歩いていきます。


しばらくすると木々の中に、稲荷神社の瓦葺き社殿が建てられていました。
曲がりくねった急勾配の石段を、赤い鳥居の方へ下っていきます。


最後にコンクリートの石段を降りていくと、今庄宿入り口の上木戸跡にたどり着きました。
稲荷神社登り口には、立派な石標が建てられています。
あとがき

今回で、JR今庄駅の前にある藤倉山・鍋倉山ハイキングコース案内図のルートをほぼ歩き終えられました。
案内図にはなかったのですが、ついでに三ヶ所山にも登っています。
旧北陸道今庄宿周辺は、至るところに神社や仏閣、弘法大師空海にまつわる観音像などがありました。
多くの旅人で賑わった宿場には、ものだけでなく信仰も伝わってきたようです。
ただどこの地方でも、人口減少は深刻な問題になっているようです。
地方へ移住する人が増えていると言われていますが、氏子や檀家になってくれるとは限りませんからね。
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