滋賀県長浜市高月町(ながはまし たかつきちょう)には、涌出山(ゆるぎやま)があります。
その中腹には赤後寺(しゃくごじ)という、ちょっと変わった名前のお寺があります。
調べてみると涌出山は、「涌出山いこいの森」として整備されているようです。
ボクにとっては、おあつらえ向きの超低山なので、試しに登ってきました。

赤後寺の駐車場に自動車を停めて、日吉神社の石鳥居をくぐり、手水舎横の御枕石を見たあとは、石段を登って、赤後寺本堂を眺め、日吉神社を垣間見ました。
涌出山の言い伝え
さて今回登る山は、「涌出山」と書いて「ゆるぎやま」と読みます。
調べてみると、かつては「萬木山」とも書いたようなので、「よろづぎやま」が転訛したのでしょう。
また「涌出山」と書くのは、田んぼの中に一夜にして涌き出てきた山、という言い伝えによるものです。
にわかには信じがたい話ですが、北海道の昭和新山の例もあるので、一概に嘘とばかりは言い切れません。

ちなみに涌出山には「三度栗」とよばれるクリの木が生えているのだとか。
一年のうちに三度実るそうですが、雪が深くて寒い土地なので、二度しか実らないようです。
近江国輿地志略. 下(巻49至100) のコマ番号:148/241
国立国会図書館デジタルコレクションより
石鳥居の横から涌出山へ

ということで、日吉神社の石鳥居の外から涌出山に登ります。
登り口には「涌出山いこいの森」の案内板があったようですが、見当たりませんでした。
丸太の階段が目印 落ちている栗の実 笹の中を通り抜け
涌出山の登山道には、処どころ分かれ道があるので、気を付けないと迷ってしまいそうです。
ただ遊歩道には丸太の階段が整備されていたので、それを目印にたどって行きました。
季節は秋なったので、道の至るところにクリの実が落ちています。
最後に背の低い笹の間を登っていくと、山頂らしき場所に着きました。
山頂広場西側にはアンテナ塔
山頂広場西側(左)、アンテナ塔 山頂広場西側(中) 山頂広場西側(右)、小山
さて涌出山のてっぺんに登ってきたのですが、あたりは残念ながら草ぼうぼうです。
登り口に案内板が無かったので、「涌出山いこいの森」を止めてしまったのかも知れません。
びわ湖放送の設備 びわ湖放送のアンテナ塔
西の方に小さな建物が見えたので、草むらの中を見に行くと、びわ湖放送の設備とアンテナ塔でした。
ただそこから先(西)はひどい草むらなので、進めそうもありません。
タグが付けられた木 小山からの眺め、小谷山
来た道を引き返して、今度は東側の小山の上に登ってみました。
展望台なのかも知れませんが、辛うじて浅井長政の居城があった小谷山が見えるぐらいです。
もしかすると小山は、古墳なのかも知れません。
長い山頂広場中央
山頂広場中央 植樹されたサクラの木
景色を見終わって小山の上から東の方を見ると、一面を雑草に覆われた広場が見えました。
やぶ蛇が心配なので、どうしようか迷いましたが、とりあえず歩いてみることに。

すこし歩いていると、植樹されたであろうサクラの木が、まばらに生えていました。
まだ木の幹が細いので、植えられてからあまり年月を経ていないようです。
山頂広場中央からの眺め 広場はさらに奥へ
南の方角を眺めると、小谷山や虎御前山が見えますが、見晴らしは大して良くありません。
広場の奥を見ると、また別の小山が見えたので、さらに歩いていきました。
さらに涌出山を歩いていきます。
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