滋賀県栗東市(りっとうし)にある道の駅「アグリの郷 栗東」に立ち寄って、ミニトマトと惣菜パンを買った帰り道のことです。
知らない道を通ってみたくなったので、適当に自動車を走らせていたら、いつの間にか滋賀県湖南市(こなんし)に来てしまいました。
どうやら野洲川の北側の集落の中を通る、県道27号線を走っていたようです。
早く自宅に帰ろうと模索しましたが結局、善水寺(ぜんすいじ)を参拝してしまいました。
道に迷っているうちに善水寺へ
実は最初に善水寺の案内板を見掛けたときは、知らないお寺だったので、行くつもりがまったく無かったのです。
ところが自宅に帰ろうと、道に迷いながらも自動車を走らせていたら、ふたたび善水寺の案内板を見掛けてしまいました。
これも何かの縁かと思い、自宅に帰るのを一旦諦めて、善水寺を参拝することにしました。
善水寺は山奥にあるので、自動車がすれ違うのもやっとの狭い道を、上がっていきます。

善水寺の広い駐車場に着くと、停まっているのはボクの自動車だけでした(お寺の関係者を除きます)。
善水寺の由来
善水寺はそもそも奈良時代に建てられたお寺です。
建てたときの元号が「和銅」だったので、最初は和銅寺と名付けられました。

あるとき伝教大師最澄(でんぎょうだいし さいちょう)が、本堂の横にある百伝(ももつて)の池から薬師仏を招き出し、お寺の本尊としたことから天台宗のお寺になります。
そののちに伝教大師最澄が和銅寺の池の水を祈祷して、病気になった桓武天皇に差し上げたところ病気が治ったので、「善水寺」の名前を頂きました。

受付でパンフレットをもらって

まずは受付で入山志納料を支払って、パンフレットを受け取りました。
一緒にもらったチラシによると、このあたりでは「湖南三山 青もみじ」と称して、湖南市にある国宝に指定された 3つのお寺を盛り上げたいようです。
ただ今はまだ冬なので、モミジの木に葉っぱが付いていません。
新緑の季節になったら、湖南三山に名を連ねる善水寺や常楽寺、長寿寺を訪れると、生き生きとした美しい青もみじが見られそうです。
いざ本堂の入り口へ
とりあえず鐘楼も池も素通りして、案内の立て札にしたがって本堂の入り口へ向かいます。
本堂の正面を通り過ぎ、右へ曲がって奥に行くと、注意書きと下駄箱がありました。
本堂の中は、飲食と撮影(写真や動画)が禁止されています。
そこで靴を脱いで、今度はカーペットの敷かれた縁側を歩いていきます。
本堂の入り口に置いてあった注意書きに従ったのち、格子の引き戸を開けて中に入りました。
本堂に入るときは、帽子を脱いで、携帯電話の電源をオフにします。
本堂を拝観していたら
さて本堂の中に入ると、そこは薄暗がりになっていました。
格子?の奥に何体もの仏像が並んでいますが、暗いのであまりよく見えません。
一人で薄暗がりの中をうろうろ拝観していると、いつの間にかお寺の方が現れました。
その方が本堂の中を一緒に移動しながら、いろいろと説明してくださいました。
- 暗がりの中に立っている 2体の仁王像(金剛力士像)のこと
- 善水をペットボトルに汲んで持ち帰れること
- 不定期で公開される秘仏の薬師如来像のこと
- 薬師如来像をお守りする仏像群(帝釈天や梵天、四天王像や十二神将像など)のこと

ちなみに仏像群の裏手へ回ると、そこはお守りの無人販売所になっています。
折角なのでお守りを 1つ買ってみました。
さらに善水寺を巡ります。
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