滋賀県栗東市(りっとうし)にある道の駅に立ち寄ったあと、知らない道を通ってみたら、いつの間にか滋賀県湖南市(こなんし)に来てしまいました。
早く自宅に帰ろうと自動車を走らせましたが結局、善水寺(ぜんすいじ)に吸い寄せられてしまったようです。
まずは本堂まで歩いていって中に入り、お寺の方に案内してもらいながら、たくさんの仏像が立ち並ぶ本堂の奥を見て回りました。

医王山の壺への入り口

本堂の横の庭
さて善水寺(ぜんすいじ)の本堂の参拝を終えて外に出てくると、庭の左側に奥へと続く道が見えたので、行ってみることに。
するとそこには、善水寺の歴代住職のお墓が整然と並んでいました。

医王山の壺の立て札
墓所の中からふと横をみると、「医王山の壺(つぼ)」と書かれた立て札を見つけました。
何があるのかすこし気になったので、山を登って見てくることにします。
医王山の壺をめざして
- 岩を乗り越えて(右側に迂回路)
- 倒木のすき間を通り抜け
- 雑木林のトンネルをぬ
だたその「医王山の壺」へと続く山道は、ハイキングコースのように整備されている訳ではありません。
岩の上を乗り越えるように矢印があったり、倒木が行く手を遮(さえぎ)っていたりするので、ちょっとしたフィールドアスレチックのようになっています。

医王山の壺
ようやくたどり着いた「医王山の壺」は、地面に埋まっている小さな陶器でした。
言い伝えでは、もし日照りが続いたとしても壺の中の水は涸(か)れないと言われています。
なおさらに登っていくと、扉付きの柵が設置してあり、行き止まりになっています。
百伝の池を渡って
さて医王山を下ってきたので、今度は境内を見て回ります。
- 百伝の池
- 六所権現
- 石垣の滝
とりあえず本堂の横にある、百伝(ももつて)の池を渡ってみることにしました。
池に架かる頑丈な石橋の上を、コイを驚かせないように静かに渡って向こう岸へ。
向こう岸の石段を上ると、奥の石垣から突き出たパイプの先から、水が流れ落ちていました。
もしかしたら以前は、そこが霊水を汲む場所だったのかも知れません。
ただ足場が悪いので、紅葉のシーズンに多くの人が押し寄せると、たいへん混雑しそうです。
水をすこしだけ口に含んでみると、軟らかい感じがしました。
天台宗の廃寺から移築された行者堂

行者堂
さらに石段を上がっていくと、行者堂があります。
最初見たときはお堂に扁額が見当たらないので、何の建物かさっぱり判りませんでした。
もともとこの行者堂は、滋賀県甲賀市(こうかし)の飯道寺(はんどうじ)岩本院にあったのですが、明治期の神仏分離令によって飯道寺が廃寺になり、ここへ移されました。

元三大師堂と百伝の池(奥にかすんで見える山の向こうに、現在の飯道寺があります)
ちなみに現在の飯道寺は、かつて甲賀市内にあった天台宗本覚院が、お寺の名前と法灯を受け継いで、再興したものです。
善水元水

善水元水
さて六所権現の裏手を通って下りてくると、「善水元水」が湧き出る場所に着きました。
ここで「善水元水」を飲めますし、容器に汲んで持ち帰れます。
水を入れる容器の持ち合わせがない場合は、本堂の中にペットボトルの用意があります。
ちなみに岩の上に置いてある、頭の黒いゴムハンマーは、ペットボトルのキャップを圧着するための道具です。
さらに善水寺を巡ります。

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