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【滋賀】湖南市の善水寺を参拝したら、見どころが一杯 その3 (観音堂と僧坊跡篇)

神社仏閣めぐり
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滋賀県栗東市(りっとうし)にある道の駅に立ち寄ったあと、知らない道を通ってみたら、いつの間にか滋賀県湖南市(こなんし)に来てしまいました。

早く自宅に帰ろうと自動車を走らせましたが結局、善水寺(ぜんすいじ)に吸い寄せられてしまったようです。

医王山に登って、日照り続きでも涸(か)れることがないという「医王山の壺(つぼ)」を見に行き、百伝(ももつて)の池から行者堂を経由して善水元水まで戻ってきました。

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今は使われなくなった旧参道

善水寺の鐘楼

善水寺の鐘楼

さてふたたび鐘楼のところまで戻ってくると、鐘楼の西側に奥へと続く道が見えたので、行ってみました。

庭の中を通り抜けて、さらに石段を下りていくと断崖の下に建物(あとで観音堂だと判明)が見え、さらに下りていくと緑色で覆われた道に出ました。

善水寺の旧参道

善水寺の旧参道

どうやらそれは善水寺の旧参道のようで、沿道には小さな石仏がいくつも並んでいます。
もう誰も通らなくなったその道は、すっかり苔むしていました。

駐車場の脇から観音堂へ

善水寺の拝観を一通り終えたので、もう帰ろうかと駐車場まで戻ってきました。
ところが駐車場の脇に、観音堂へ案内する立て札があったので、ちょっと行ってみることに。

坂道を下っていったその先には、質素な観音堂が建っていました。
建物の中には、木造の聖観音坐像が祀(まつ)られているようです。

ちなみにその坐像は、丈六仏(じょうろくぶつ)と呼ばれるものです。
仏像の座高から身長を導き出すと、一丈六尺(約4メートル80センチ)になるのが理由です。

大岩の上部に彫られた不動明王

不動岩の磨崖不動明王尊

不動岩に彫られた磨崖不動明王尊

観音堂のすぐ隣にある墓地の横には、「不動岩」という大岩があります。
大岩の上部には不動明王が彫ってあり、「磨崖不動明王尊」と呼ばれています。

大岩の変色具合から察するに元々は、もっと上まで土が覆(おお)っていたのでしょう。
そのころ大岩に不動明王が彫られたので、あの位置に小さく彫ってあるのだと考えられます。

ところがのちに墓所を作るため、大岩の横の土を取り除いてみたら、想像以上に巨大な大岩が出てきてしまった、といったところだと思われます。

ただこの大岩も、見たところ氷山の一角のような感じがします。

僧坊跡をめぐる

一番 岩蔵坊 僧坊跡

一番 岩蔵坊 僧坊跡

さて現在、観音堂が建っているところにはその昔、僧坊が建っていました。
その僧坊は隣に大岩があるからなのか、「一番 岩蔵坊 僧坊跡」と名付けられています。

僧坊(僧房)とは、寺院の中にある僧侶とその家族が住む建物を指します。
僧坊跡の入り口

僧坊跡の入り口

他にも僧坊跡だと推定されている場所があるので、坂道を途中まで引き返して、それらを見に行ってきました。

基本的に僧坊の跡地なので、平らな広い場所はあっても遺構などは何も遺っていません。
なお「六番 僧坊跡」は、駐車場から自動車でしばらく下り、奥に入った場所にあります。

あとがき

偶然近くを通りがかり、何の期待もせずに立ち寄った善水寺でした。
しかし、たいへん大きなお寺だったので、いろいろと見て回っていたら結構楽しめました。

最盛期には多くの僧侶がいたので、それに比例して僧坊もたくさん建っていたそうです。
まだ調査していない場所があるそうなので、今後の調査が楽しみです。

ちなみに「十二坊トレイル」と名付けられた、山歩きのコースがありました。
時間が無くて行けませんでしたが次回、挑戦すると面白いかも知れません。

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