岐阜県養老郡養老町(ようろうぐん ようろうちょう)には、象鼻山(ぞうびざん)があります。
ふもとの道路を通るたび、いつも象鼻山古墳群の案内板が気になっていました。
しかし象鼻山のふもとにある駐車場はとても狭いので、停めて良いものか迷ってしまいます。
南宮大社の近くにある駐車場ならば、遠くても広いので安心して停められそうです。
ということで、象鼻山から南宮山まで登って、そのまま南宮大社まで下ってきました。
象鼻山古墳群だけでなく、途中の栗原山にもいくつか史蹟があります。

朝倉山真禅院の由緒書によると、創建当時は別の場所にあって象背山宮処寺といったようです。
象背山とは南宮山のことで、古くは美濃の中山、不破の山、象(きさ)の山などとよばれました。

南宮山ハイキングコース利用者駐車場
まずは、南宮山ハイキングコース利用者駐車場へ向かいました。
国道21号線の交差点「御所野」で南へ入って、南宮大社手前で川沿いの道を進みます。
ほどなく道路の右側に駐車場の目立つ看板がありました。
平日だったので駐車場はがらがらです。

折からの登山ブームで南宮山へ登る人が増え、南宮大社の参拝者が駐車しにくくなったのでしょうか。
登山者専用の駐車場が設けられて、気兼ねなく停められるようになりました。
象鼻山古墳群入り口

さて南宮山のすそ野を 1時間ほど南下してくると、象鼻山古墳群への入り口がありました。
初めて来たのですが、以前通りすがりに見たときとは雰囲気が違います。
象鼻山古墳群の看板 鳥獣被害防止柵の扉
象鼻山古墳群への入り口には、大きくて新しい看板が設置されていました。
象鼻山頂上までの道のりはおよそ1キロメートルで、歩いて20分ほど掛かるようです。
頑丈そうな鳥獣被害防止柵が設置されていたので、扉を開けて中へ入りました。
中に入ったら扉を締めて、カンヌキをしっかりと挿しておきます。
古墳群の間を登って山頂広場
山頂まで 300メートル 象鼻山43号墳
登山道の途中、山頂まで残り300メートル地点を過ぎると、あたりに古墳が現れ出しました。
斜面の至るところに白い標柱が立てられており、古墳の場所を示しています。
山頂直前古墳群(左) 山頂直前古墳群(右)
途中で一旦途切れますが、象鼻山頂上近くまで登ってくると、また地面がデコボコし出しました。
むかしの人も、やっぱり見晴らしの良い山頂が好きだったようです。
象鼻山古墳群標柱 3号墳とあずま屋
ということで、あっけなく象鼻山頂上の広場に着きました。
象鼻山3号墳のそばにはあずま屋が建てられており、象鼻山古墳群についての解説がなされています。
象鼻山頂上は1号墳のてっぺん
象鼻山頂上へ 象鼻山1号墳の後方部
さてあずま屋でひと通り解説板を読んだら、はっきりとした踏み跡をたどって象鼻山頂上へ向かいました。
山頂は「象鼻山1号墳」と名付けられており、前方後方墳になっています。
前方後方墳とは、前も後ろも四角い墳墓のこと。東海地方で発達した。

象鼻山頂上からは、田園風景の広がる濃尾平野が見渡せました。
象鼻山1号墳は、濃尾平野側からの見栄えが良くなるように、二段にしてあるそうです。
象鼻山の山名板 象鼻山1号墳の前方部
山頂には木がないので、西側へすこし下りたところに象鼻山の山名板がありました。
象鼻山の標高は 142メートルなのですが、離れたところにある三角点の標高が書かれています。
このまま南宮山まで登っていきます。
コメント